ラブ・ジ・アース レポート(ラブジサイト寄稿文)
2004年10月10日 静岡県浜名郡新居町 新居弁天海浜公園
ラブ・ジ・アースの活動を始めて2年が過ぎ、いよいよラブ・ジ・アース ミーティング3rdが間近に迫ってきた。今年5月に開かれたラブ・ジ・アースミーティング2ndから今回のイベントに至るまで、雑誌で の宣伝以外にも他のさまざまなイベントでラブ・ジ・アースブースを出展し、活動の普及に努めてきた。地道な宣伝の甲斐あって、会員数も2,000人を超え ている。そしてイベント開催日は、日本で最も天気の良い日として、かつて東京オリンピックの開催日にもなった10月10日を選択。これまでのラブ・ジ・ アースミーティングの来場者数は、1stで約600人、2ndは400人だが、現在の会員数と3rd開催の日程からみても今回はこの数字を大きく上回る期 待があった。が、しかし…いよいよラブ・ジ・アースミーティング3rdまで1週間を切ろうかというところで、太平洋沖に台風22号が出現。予報ではイベン ト開催日に、まさに会場である静岡県を直撃する恐れも。台風の勢力は、今年たくさん本州に上陸した中でも最大、数年振りの超大型台風。この日からミーティ ング開催直前まで、天気予報とのにらめっこが続いた…
10月8日金曜日、出発前夜。ボクたちラブ・ジ・アース実行委員は、イベント準備のため会場に前日入りする予定なのだが、天気予報ではやはり9日、実行委員チームが静岡へ向かうところへちょうど台風が直撃するとのこと。テレビでは気象庁が臨時記者会見を開いて、しきりに外出を避けるようにうながしている。スタッフ一同に不安がよぎる。一時はミーティング中止かとも議論になったが、どうやらミーティング当日の10日には台風も抜けて晴れるという予報だったので、意を決して翌日、東京を発つことに。
10月9日土曜日。台風22号は予報どおり静岡へ上陸、そのまま関東へと北上していった。われわれは東名高速道路上で台風に遭遇。スリップ事故がそこかしこで多発する中、とにかく安全運転でなんとか切り抜け、会場となる新居弁天海浜公園へ無事にたどり着いた。普段、こういったイベントは開催前日に9割方準備を済ませてしまうのだが、今回はやむなく当日に準備をしてそのままイベントへ臨むことになった。
10月10日日曜日、ミーティング当日。早朝5時から、大急ぎで準備が始まった。すると台風一過で晴天のはずの空にたちまち黒い雲が立ちこみ、突然の豪 雨。しばらくして止んだと思うとまた降り出すありさまで、作業は難航した。海岸へ足を運ぶと、膨大なゴミの量に驚かされた。多くが家庭ゴミだが、台風の直 後とあって、灯油缶、バケツ、タイヤやフェンダーなどの自動車部品など、大きなゴミも見受けられる。流木もかなりの量で、家を建てられそうな角材がまるご と転がっている。広大な砂浜が、まんべんなくゴミで覆われている感じだ。果たして2時間でこの砂浜をどこまできれいにできるのか、そしてこんな気象条件の 中、いったい何人のライダーが来てくれるのか、不安が募る。
まもなく海岸清掃開始時刻の10時にさしかかろうとしたとき、ようやくライ ダーが集まり始め、11時頃になると海岸はゴミ袋を持ったライダーで埋め尽くされた。度重なる雨で少々気持ちが沈み気味だったスタッフたちにも元気が戻っ た。いっぱいになったゴミ袋を持つライダーの顔はみんな笑顔で、楽しくて仕方がないという風に、新しい袋を持ってまた浜へ戻っていく。夫婦、カップル、小 さな子供連れの家族まで、ゴミ拾いという一般的にはあまり喜ばれないはずの作業を、笑顔で一生懸命に取り組んでくれている。海岸には地元サーファーの姿も 多く見受けられた。台風後の高波で、絶好のサーフィン日とのことらしい。中には、普段見慣れないバイク乗りが一心不乱にゴミを拾っている姿を見て、「なに かイベントでもやってるんですか?」と聞いてきて、事情を話すと一緒にゴミ拾いをしてくれる人もいた。一緒に拾っていない人に「手伝ってください!」など と押つけがましいことを言うつもりはないが、ボクたちの姿をみて何かを感じてくれれば、という願いを込めて、いっそう真剣にゴミ拾いを続けた。海岸清掃イ ベント終了後、集まったゴミの量はトラック4台分にも及び、台風の直後とは思えないほど美しい砂浜が広がっていた。
午後からは会場を海浜公園駐車場に移してステージイベントを開催。イベント会場にはステージを取り囲むようにしてメーカーやバイクショップの ブースが立ち並び、賑わいをみせている。ブース出展された方々は、こういう活動に参加してくれたライダーたちに少しでも楽しんでもらえるようにと、採算度 外視、休日返上で駆けつけてくれている。いつもながら本当に感謝。ステージ上の進行役は2輪雑誌でおなじみで、ラブ・ジ・アース実行委員のメンバーでもあ る佐藤信哉氏と鶴田竜二氏。当日、ボランティアとして駆けつけてくれたプロライダーの清原明彦氏、梁明氏、渡辺篤氏らを交えて、雑誌では書けない暴露トー クショー、ジャンケン大会、記念撮影、サイン会などで大いに盛り上がった。ステージ上で挨拶をした会長の北村は、雨にも負けず参加してくれたみんなを想 い、感極まって男泣き。最後は参加者全員でお互いを拍手で称えあい、イベントを締めくくった。
この日、さまざまなジャンル、排気量のバイ クで集まってくれたライダーは400人にのぼった。前回、前々回とさほど変わらない数字に思えるが、今回のあまりにも過酷な条件下では奇跡的な人数だろ う。ボクたちはこのかけがえのない一日を共に過ごした400人を誇りに思うとともに心から感謝したい。今年のラブ・ジ・アースのイベントはこれで一段落。 また来年、みなさんと、そしてラブ・ジ・アースに新たに賛同してくれる仲間とお会いできることを心待ちにしています。